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六義園界隈そぞろ歩き……23【天使の鼻歌】
●●今日の寄り道→【Four o'clock】


本郷3丁目交差点、本郷通りと春日通りが交差し、本郷2・3・4・7丁目が角を接するあたりを中心とした地域を歩くとハイカラな建物がまだまだ残っている。
 
同潤会アパートが次々に解体され、僕の大好きだった大塚女子アパートも消え去ってしまったくらいなので、本郷界隈に残っていたハイカラな看板建築も次々に姿を消していく。貴重な近代建築の資料だと保存の声を上げる人も多いが、この時代、保存にかかる費用を考えると保護の手も届かず、文化を持ちこたえさせるだけの経済力がないのだ。

onMouseOver

昭和4年建造の本郷中央教会を右手に見て春日通りを進み、昭和9年建造のさかえビル脇の横断歩道を突っ切り、江戸あられ『竹仙堂』の左隣に、御進物・パン・洋菓子『越路堂』があり、僕はこの店の建物が大好きだ。
 
時代に付随する様々な現象は、永遠不滅のように見えつつ常に一時的であり、それを流行と呼ぶ。流行は一時的なはかなさを運命づけられているが故に大衆への感染力が強く、その感染力を意図して時代に迎合しようとするのがハイカラであり、毎日新聞の記者石川半山が意図したように、権威に対する反抗であり、ある意味キザで軽薄なものである。

onMouseOver

街角に建つ『越路堂』の天使を見上げ、この天使は空に向かって何をしているのだろうと想像してみる時、建物保存の庇護もなく、やがては消えていくけれど、それこそがハイカラ者の望むところだし、だから時代は回っていくのだし、それが運命というものさ、と鼻歌を歌っているように見えたりもする。
 
お店は既に閉じられているようで、喫茶部もあったらしい店内に入って建物の構造を拝見することも叶わないけれど、店の前を行きつ戻りつしながら細部を観察すると、なんと良くできた建物だろうと溜息が出て、今も昔も変わらぬ志(こころざし)をもちつつ古びた建物の上で鼻歌を歌う天使に、「不易流行だよなぁ」と言葉をかけたくなる。

[Data:KONIKA MINOLTA DiMAGE Xg]



【Four o'clock】
昔路地裏に咲いていたオシロイバナは目が痛くなるくらいに派手な紅色だったように思うが、最近見かけるオシロイバナは優しげな色合いが多い。

先日、文京区千石図書館近くの脇道を入ったら懐かしい色合いのオシロイバナが咲いていた。英名を「フォー・オクロック」という。撮影時刻を確認したら4時半だった。母が飲み屋を営んでいた露地でも、女性たちが派手な化粧をはじめる時間帯である。

[Data:SONY Cyber-shot W1]
2004年 8月 03日 火曜日 10:18:41 AM

……と昼食時、母にそう話したら「4時なら朝の4時じゃないの?」と言われてしまった。オシロイバナの英名「フォー・オクロック」は午前午後どちらなのだろうか。

2004年 8月 03日 火曜日 0:14:05 PM

……と書いておいたら友人から答えを教えてもらえた。
オシロイバナは別名「夕化粧」といい、夕方4時頃から咲き始めて翌朝9時頃に閉じるのだという。夏場は日の出とともに起き出して愛犬イビと散歩していた母は、夜を徹して開花していた花がつぼむ前の状態を見ていたのだ。

2004年 8月 03日 火曜日 4:29:50 PM