2008/02/10
 六義園雪景色
 散歩

2002/11/24
 六義園夜間
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2001/11/27
 六義園夜間
 ライトアップ

【六義園自然観察……13】
極私的・夏休み親子六義園自然観察教室……6[夏の葬列]
●●●今日の寄り道→【綿毛の主】→【綿毛再び】


夏の六義園内でアリの行列を見つけると、それは葬列であることが多い。
 
葬列が通り過ぎたあとは主人公が跡形なく消えてしまうのは人間のそれと似ているけれど、アリの葬列というのは親族や友人によるものではなく、通りすがりの者たちによって執り行われる送別会であり、一方で歓喜溢れる収穫祭でもある。
 
幼い頃、道端にしゃがみ込んでアリを観察していると、食べ物を見つけたアリが大急ぎで走り去り、やがて次々にアリが訪れて大行列になっていくのが不思議だったが、食べ物を見つけて持ち帰るアリが尻から分泌物を出し、仲間のアリが触覚でそれを辿れるようにするからなのだそうで、その物質を“道しるべフェロモン”と呼ぶ。
 
匂い立つフェロモンというのは感覚的に揮発性が高そうに思うが、やはり30分程度で消えてしまうそうで、餌を持ち帰るアリたちが補充しなくなれば道しるべは失われ、それは葬祭の儀式終了を意味することになる。
 
黒澤明『八月の狂詩曲』にアリの行列のシーンがあったらしいが、映画館の大画面で見たはずなのに記憶にない。撮影に協力した京都工芸繊維大学の山岡亮平教授は、アリが、揮発性の高い“道しるべフェロモン”を土や木につける下処理として、その浸透を妨げる目的で炭化水素のような物質を塗りつけていることを発見したという。しかも炭化水素の組成は所属する巣ごとに違うらしい。シロアリがボールペンで書いた線を辿ったりするのもそのせいだ。

onMouseOver

抗がん剤投与による不調を訴えて母が“極私的・夏休み親子六義園自然観察教室”を休んだので、ひとりで自然観察。
 
母親と一緒なら、こういうのが嫌いな母にせかされて立ち止まることのないアリによるミミズの野辺送りだが、単に忌み嫌うだけでは覆い隠されてしまう思索の先が、ひとりの散歩にはあって楽しい。
 
幼い頃から、こうやって道に這いだして命を落としているミミズをよく見かけるけれど、どうしてミミズはこういう死に方をするのだろうと不思議に思っていた。
 
高校生物だったと思うが、走光性や走地性などという言葉が出てきた。ミミズは土中に住んで光を嫌って光源から遠ざかろうとするから負の走光性を持つし、振動などを感じると逃げようとするから正の走地性を持っていると習った気がする。
 
ミミズは地上に出て紫外線を浴びると動けなくなって死に至るそうで、自ら進んで地表に出たとすれば自殺行為のような気がする。
 
で、母と六義園内を歩いてこのところに気になっていたのは、最近モグラの活動が非常に盛んなようで、あちこちにそれらしき土の盛り上がりがあることだった。ミミズを大好物とするモグラが接近するような振動を感じ、モグラに補食されそうになるのを恐れるあまり運悪く地上に出てしまったミミズが、このところの夏の強烈な紫外線を浴びて絶命するのではないか、などと思ったりするけれど真偽のほどはわからない。
 
一目見て“アリによるミミズの野辺送り”とわかるのだが、よく見ると絶命したミミズの身体は群がるアリが作る形でそれとわかるだけであって、既に地上にほとんど姿を残していない。やがてアリの数が減り、“道しるべフェロモン”を残すアリがいなくなり、最後の匂いが消える30分後に、ミミズの野辺送りは終了する。
 
あとは綺麗さっぱり何もなかったように片づいた地表に、焼け付くような夏の光が降り注ぐ。
 

ミミズの死因は地中が酸欠状態になるからという説もあるらしいが、モグラは穴を穿つことで、ミミズは土中で生活することで、ともに酸素を供給する立場なので酸欠説には同意しがたい気もする。
7/17、大きな地震があったけれど、地震を予知したミミズの走地性の結果だったとか…。

[Data:MINOLTA DiMAGE 7]
モノクロームにて撮影。



【綿毛の主】
文京区千石一丁目の裏通りで、大きな綿毛が飛んでくるのを見付けて手のひらで受けとめてみた。

onMouseOver

その風をはらむ能力は素晴らしく、ほんの微風で舞い上がろうとするので、ものの上に置いての撮影は断念し、左手に持って右手で撮影。自然の知恵、その構造の美しさに驚嘆する。
それにしてもこんなに大きな綿毛で種子を飛ばす主は誰なのだろう。

2004年 7月 18日 日曜日 2:39:32 AM
[Data:SONY Cyber-shot W1]


【綿毛再び】
豊島区、『東京スイミングスクール』近くの路上で再び例の綿毛に遭遇。千石のと同じ株から飛散したものとは考えにくいので、今が種を飛ばす時期にあたっているのだろう。

既に種を離れた場所に運び終えたあとらしく、綿毛だけになってかなりやつれている。もう一度、左手で持って撮影したが、逆光なので線香花火みたいだ。

2004年 7月 18日 日曜日 2:39:32 AM
[Data:SONY Cyber-shot W1]

     

 

観察日:2004年7月18日