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【六義園自然観察……3 ミツマタ】

六義園内、キブシの近くにミツマタの花が咲いていた。
 
中国名に黄瑞香とあり、室町時代に中国より持ち込まれたものだという。
学名Edgeworthia papyrifera、三椏・三叉と書くのだけれど、名前の通り枝の先が年に一度三つ又に分岐するのが特徴で、一つの枝を辿って何回分岐しているかで樹齢がわかるらしい。
 
キブシの撮影をしていたら、強い芳香を放つ花が隣に咲いており、通りかかった老人がミツマタだと教えてくれた。帰って調べてみるとジンチョウゲ科の植物であり、匂いの謎が解ける。ジンチョウゲの中国名瑞香に対して黄色いので黄瑞香なのだろう。


onMouseOver

老人三人との同居が始まって昼食を一緒にとるようになり、昼のテレビ番組が見られてそれはそれで楽しい。
ミツマタはコウゾと共に紙の原料になるのだが、何処がどうやって紙になっていくのか、生中継で刈り取ったミツマタから繊維を取り出す作業が見られて面白かった。

巨大な鍋に湯を沸かしその上に刈り取った枝(2〜3年ものらしい)を積み上げて蒸し上げ、その蒸し上がってアツアツの枝から皮を剥いでいくのである。で、その黒っぽい皮の中からさらにて作業で白い繊維を取り出すわけで、何とも大変な作業だった。
 
そういう労働を経て1万円紙幣の紙は作られるわけで、金銭的価値以前にお札というものは有り難いモノなのである。
 
ミツマタは冬の季語であり、ミツマタの花は春の季語だという。蕾が繊毛に覆われているせいか咲いた花を超アップにすると毛屑のような物をたくさん付けていて可愛い。そもそも繊維っぽい植物なのかもしれない(^_^;)

観察日:2004年4月3日