2008/02/10
 六義園雪景色
 散歩

2002/11/24
 六義園夜間
 ライトアップ

2001/11/27
 六義園夜間
 ライトアップ

【六義園自然観察……1】

六義園正門から園内に入り、しだれ桜のある広場から、左手「玉藻の磯」方向に歩くと、橙色の木の実がたくさん落ちていました。

拾い上げてみると、それは榎(エノキ)の実です。ニレ科エノキ属の落葉高木「榎(Celtis sinensis var. japonica)」は江戸時代、一里塚に植える樹木として推奨されたそうです。

名前の由来の一つに「枝の多い木」とあるように、成長すると20メートルもの高さに達し、しかも秋になっても常緑樹のように紅葉せずにいて、12月になると急に紅葉して葉を落とすため、旅人に長期間木陰を提供する能力に長けていたからかもしれません。

4〜5月に目立たない花が咲き、このような橙色の実を付けます。秋には黒く熟し、甘みがあって食用にもなるらしいのですが、7月のこの時期に、盛大に実を落としているのが不思議なので、しばらく炎天下に立って、木の実の落ちるわけを考えてみました。

しばらく見上げていると、梢のあちらこちらが、ゆさゆさと動きます。
どうやら小鳥たちが榎のみをついばんでいるようです。一時もじっとしていないので、鳥の姿を捉えるのが難しいのですが、それもそのはずで、榎の実は細かく枝分かれした梢の先端近くにあるので、小鳥といえども枝につかまって、じっとしているのが困難なのです。

枝につかまり、実をついばんだ途端、足もとが狂って宙づりになったり、落ちまいと羽ばたいたりするので、たくさんの木の実が、お腹に収まる前に地上に落下してしまうのです(画像にマウスを重ねると奮闘振りが)


300mm以上の望遠レンズで撮影した写真の中に、かろうじて鳥の顔を捉えているものが数カットありました。上手く実を摘み天を仰いで嚥下しているところです。

スズメ目ムクドリ科の小鳥、「ムクドリ(Sturnus cineraceus)」、日本各地に生息する留鳥です。
ミミズ、両生類、昆虫などとともに穀類や果実も食べる雑食性の鳥で、こうして六義園の榎をついばみつつ、地上に木の実を落としているわけです。

観察日:2002年7月20日