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【今月の栞】
異郷で迎えた正月も数ある中でどうしてこの武雄温泉とナポリと二つの正月が割合に鮮明な絵となって、そうして対幅(ついふく)のようになって残っているのか。どちらも南国の旅の正月であったが、単にそれだけのことであるのか。まさか有田の乞食婆の喰っていたあの唐辛子のかかった真赤なうどんと、ポツオリの旗亭のトマトのかかった赤いスパゲッティとの類似のためであろうとも思われない。しかしこの二つの、時間的にも空間的にも遠く距(はな)れた心像をつなぎ合せている何物かがあるだけはたしかでなければならない。そうしてこれはやはり実に恐るべき現象でなければならない。
(寺田寅彦「二つの正月」寺田寅彦全集第一巻岩波書店より)
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2006年01月01日 日曜日
■小さな人生の小さな願いと小さなお正月
2006年01月02日 月曜日
■相生町のヘソ
2006年01月03日 火曜日
■あるなしの連環もしくはピストン運動的こころの仕組みのいい加減な考察
2006年01月04日 木曜日
■プラタナスと興津と真冬の帰り道の獅子舞
2006年01月05日 木曜日
■充足度を分母として肉と魚と野菜の値段を割ることと労働の意味
2006年01月06日 金曜日
■森豊著『登呂の記録』を買って貰って嬉しかった小学生時代を思い出しながら静岡を掘る
2006年01月07日 土曜日
■もう一杯くらいいいじゃないか!に弱い理由ともう一軒の大村バーと金の字
2006年01月08日 日曜日
■アダモを口ずさみながら食べる四六時中も好きな真冬の果実
2006年01月09日 月曜日
■絵と文字とちょっとふり向いてみただけの異邦人もおどろく鶏のから揚げ
2006年01月10日 火曜日
■地の骨と宙の足とコロボックルのおでんと焼きそば
2006年01月11日 水曜日
■ロラン・バルトとラーメンの適温75度のエクリチュール
2006年01月12日 木曜日
■電脳六義園通信所歌会始――今年のお題は「空」
2006年01月13日 金曜日
■いわき・両河内・長岡と点をつないで紀ノ国屋書店地下『モンスナック』でカレーを食べながらブルーノ・タウトを読む
2006年01月14日 土曜日
■東海道線興津駅と大森駅の陸から海へ続く斜面そして夕暮れ
2006年01月15日 日曜日
■木枯らしと坪庭の空と翼の王国
2006年01月16日 月曜日
■東京新宿埠頭通り代々木桟橋にて
2006年01月17日 火曜日
■ハーフサイズの時代と「もったいない」の変貌
2006年01月19日 木曜日
■狸の経済学
2006年01月20日 金曜日
■金曜日の夕方巴町『七福』で
2006年01月21日 土曜日
■土曜日の夕方大手町『つばめ鮨』にて
2006年01月22日 日曜日
■『アラジン』とタカアシガニと『メチャ安のサイトー』とツメ切り
2006年01月23日 月曜日
■吸ったウォーズ――沢庵の逆襲
2006年01月24日 火曜日
■【ケアの方舟……19】
石ころだから役に立つ
2006年01月25日 水曜日
■旧東海道江尻宿の「勝手にしやがれ」
2006年01月26日 木曜日
■鳥を見に行きたくなる日
2006年01月28日 土曜日
■清水平野の冬
2006年01月29日 日曜日
■桜飯の春
2006年01月31日 火曜日
■ブラジル珈琲と「すわウンいちろう」現象

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